12年目の3月11日を迎えるにあたって
2023.03.10
~12年目の3月11日を迎えるにあたって~
各地に大きな被害をもたらした東日本大震災。発生した2011年3月11日より、12年目を迎えようとしています。
2011年の東日本大震災直後に、南相馬市小高区は避難指示区域になり全住民避難し、2016年7月に避難指示が解除に。
私たち小高マルシェの店舗がある「小高区復興拠点施設 小高交流センター」は2019年1月に新設され、それと同時に小高マルシェがスタートしました。
少しずつ住民が戻ってくる中、地域の憩いの場として、農家の有志で小高マルシェの運営を始め、今では近所の方々だけでなく遠方からもお客様が立ち寄って下さるようになりました。
12年目を迎える想いを、こちらで小高マルシェを代表し数名のメッセージをお届けいたします。
「震災から12年。気付けばあっという間に年月は過ぎていました。まだ戻ってきた住民も多くない中で始まった小高マルシェ。当時は地域の人たちが気軽に立ち寄れる場になればと手探りで運営をしていました。4年目を迎えた今では、毎週来てくれる近所の常連さんたちだけでなく、遠方からも買い物に来て下さるお客様、若い世代のお客様も増えました。「小高の野菜は美味しい」「新鮮だね」などと、野菜を褒めてもらえるのはとても嬉しく、励みなっています。
小高マルシェは、地域の人や外から来る人が立ち寄り、交流できる憩いの場という役目もあると感じています。その場をずっと続けていけるよう、これからも頑張ってまいります。」
(会長 安部あきこ)
「毎年、あれからもうこんなに経ったのか、早いものだなぁと感じます。歳を重ねるにつれ体力の衰えは感じますが、農業をやりたい情熱は全く衰えず、変わりません。
近頃は農業をやりたいという若い世代も増えてきていることを感じ、嬉しいですし、大切に育てていきたいなと感じます。教えられることは少ないけど、農業を楽しそうにやっている姿は見せていきたいなと思っています。作った野菜で喜んでもらえるよう、これからも野菜作りに向き合っていきます。」
(宮川フジコ)
「小高マルシェのスタート共に野菜作りを始めて、そこからもう4年。早いものです。現在は、ネットを通じで全国各地のお客様に注文をいただいています。自分の作った野菜が、県外の遠くにいる方に届いて食べてもらえる・・・、とても嬉しく思っています。
昨年は畑の規模も一昨年より大きくして、もっと多品種の野菜作りをしようとチャレンジしています。お客様から期待してもらえるのは励みになるし、それに応えたいと思うと頑張れるんです。」
(木幡昭子)
震災後、避難はしましたが、やはり農作業には想いがあって、ちょこちょこ帰って来ては片付けをし、再スタートしました。
小高マルシェで、ネットを通じて野菜セットを販売するようになって2年。今では、全国各地から注文をいただいていて、とても嬉しく、やる気に繋がっています。また、地域の社会福祉協議会にも野菜を届け利用してもらったりもしていて、小高マルシェが地域と繋がり助け合えているのも嬉しく思います。これからも、沢山のお客様に身体に優しい美味しい野菜を届けられるように、頑張りたいです。」
(吉田邦子)
「震災から何年。毎年複雑な気持ちにはなります。でも、こうやって小高マルシェで野菜を販売し、近所の常連さんや全国各地のお客様に野菜をお届けできていることに、嬉しく思います。小高マルシェの皆も歳を重ねていますが、美味しい野菜を提供し続けていけるように頑張りたいです。」
(長坂順吉)
「野菜セットのネット注文がスタートしてから、対応に携わらせていただいています。最初はわずかだった注文が、少しずつ増え、今ではリピーターさんも多数いらっしゃいます。全国各地へ小高マルシェの野菜をお届けしていることが、農家さんたちの喜びとなり、より良い野菜作りの原動力になっているのを、私自身も感じています。これからも、この取り組みを続けて、沢山の方々に小高マルシェの野菜をお届けしていきたいと思っています。」
(高田江美子)
年月を重ね、小高のまちも少しずつ変化をしています。そんな中で、地域住民や外から訪れる方が集まれる場所、小高の美味しい野菜を提供する場所として、これからも変わらず小高マルシェが存在していけるように、一同力を合わせ頑張っていきたいと思っております。
これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。